要注意‼︎ほめればほめるほど、自己否定を強くさせる間違った「ほめ言葉」
〜変化の始まりは“認識”から〜をキャッチフレーズに、
AI時代に必要な新しい教育、組織、チームプレイを創るため、
変化スタイルを提供するCallingerの山口禎子です。
部下に対してや、子育てに対してなど、
「ほめる」ことで、いいところを伸ばす、人を育てることが
注目されるようになって、「ほめる」ことを学びたい、身につけたいと
本を読んだり、セミナーを受けたりする人は増えたように思います。
そう、「ほめる」と一言で言っても、
そんなに簡単なものではなく、
実はとても奥が深いのが「ほめる」ということなんです。
なので、間違った「ほめ言葉」を繰り返してしまうと、
伸ばそうと思っていた目的とは逆効果になり、
自己否定を強くさせてしまう、なんてことが起こってしまいます。
「ほめる」ために必要な3ステップ
ただ闇雲にほめればいいというものではありません。
必要な3つのステップをご紹介します。
ステップ1 話を聞く
言葉ではほめていても、話を聞いていない人がいます。
話を聞かずして、相手をほめることはできません。
まずは相手の話をしっかり聞いて、受け取ることです。
その時に自分の判断基準は必要ありません。
相手の言っている内容をジャッジしたり、
自分の価値観や基準で受け取るのではなく、
自分の受け取るコップの中身を空っぽにして、
相手の内容を100%受け取るつもりで話を聞いてみましょう。
ステップ2 相手の気持ち、感情を感じる
受け取った内容は、話している出来事ややったことよりも、
その言葉に込もっている気持ちや感情を、受け取るようにしてみましょう。
何を感じますか?
一生懸命さ、誠実さ、悔しさ、悲しさ、喜び、愛おしさ...
ステップ3 思っているそのままを表現する
感じた気持ち、感情に対して、あなたがどう思ったのかを表現します。
暗記した喜ばれるフレーズや、単語を話すのではなく、
あなたを通して感じた相手を表現します。
それが相手本人も気づいてないような、
相手の良さを発見することができたり、
深い交流になって、関係を深めていくことができたり、
相手の良さを、相手自身に気づかせることにも繋がります。
逆効果はほめるポイント
やったこと、得られた結果に対して、
形式的にほめてしまうと、逆効果を生み出してしまいます。
例えば、
できた成果、結果、成績についてほめるとします。
本人にとっても、得られた成果、結果は嬉しいことでしょう。
安易に成果、結果だけをほめてしまうと、
その成果、結果を得られた時には、ほめられる = ◯
その成果、結果が得られなかった時には、ダメ = ×
となりやすいのです。
◯があれば必ず×があります。
コインの表裏がどっちかしかないコインは存在しないように、
◯と×も同時に存在します。
子供は特に、お母さんに絶大なる信頼を持っています。
そのお母さんにほめられると嬉しいので、
ほめられることをやろうとします。
それが成果、結果を得られている時はいいですが、
得られなかった時には、お母さんに怒られたり、ダメと言われなくても、
自分でダメだ!と自己否定してしまいます。
成果、結果は、あくまで何かの積み重ねや、プロセスを
通過した結論に過ぎません。
その1つ1つの積み重ね、努力やそこに向かう意志があるからこそ
得られた結果です。
ほめるところは、そんな見えない蓄積をしている
相手自身の姿勢、態度に対してほめることです。
そうすれば、結果が良くても、悪くても、
次に繋がる気づきを発見できたり、
できたところとまだできてないところを
客観的に観察することができるので、課題が明確になり、
次なるチャレンジに向かえることもできたりします。
3つのステップをご紹介しましたが、
人の話を聞くのが難しいという方もいますよね。
相手の気持ち、感情より、自分のアドバイスしたい心が出てきてしまう、
など、ほめることが難しいという場合は、
あなた自身のコミュニケーションの現在地を確認してみてください。
受け取り方のクセ、表現のクセが人それぞれあります。
そのコミュニケーションの現在地から、
自分の受け取り方、表現の仕方をバージョンアップすることで、
相手へのほめるポイントも深い部分を感じ取り、
表現できるようになっていきます。
コミュニケーションの現在地を知りたい方は、
無意識エンジン発見セッションをオススメします。