変化の始まりは “ 認識 ” から

ー自分と自分の宇宙は実在しないー すべての問題の始まりは「自分がある」という人間共通の認識から。今までをAll Zero化した 「0=∞=1」から認識する新しい基準点。  本物のチームプレイ完成に向けてチャレンジしています!

大阪の企業家精神 〜近代化の始まり〜

東京で生まれの私が、大阪に来て、

関西の魅力と可能性に衝撃を受けた出会いが、

この「大阪企業家ミュージアム」でした。

 

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何度となく、企業家ミュージアムに足を運んでいますが、

私が感じたことと、

教育・観光ツアー「ヌリ路」での解説も含めて、ご紹介させて頂きます。

 

 

大阪の魅力 〜チャレンジ精神〜

私が大阪を好きな一番の理由はこの“チャレンジ精神”にあります。

 

とにかく大阪では、

やったことないこと、いいこと、悪いこと、

よくわからないことも、全て「やってみる」という

実践から学ぶ教育文化とも言えます。

  

宗教の中心地、政治の中心地、経済の中心地を経験した大阪が、

明治時代初期、中心が江戸に移り、

人、もの、お金はもちろん、大阪独自に行っていた制度や、ルールも廃止され、

経済的にも、精神的にも大打撃を受け、衰退の一途を辿っていた時。

 

もう一度、大阪に活気を取り戻そうと、

日本の中でもいち早く、近代化にチャレンジした大阪。

 

理想のVISION、日本の近代化を目指して、

そこに必要な制度や、仕組みを創っていきました。

 

第1ブロックでは、

大阪取引所や、商工会議所を設立した五代友厚をはじめ、

西洋の技術を習得し、繊維などの軽工業の設立、

海外との貿易を直接取引にし、海外へ販路を拓いた総合商社、

銀行、証券会社など、金融の仕組みと、

人の可能性に投資するベンチャーキャピタルの始まり、

というような、第2、第3ブロックに繋がる

ベースや制度、仕組みを創建していった人たちの展示です。

 

これといった形のある商品は少なく、とても地味なブロックですが、

なにより、ここの土台、ベースがなければ、

日本の近代化、Made in Japanの確立、産業社会の発展はあり得ません。

ここに展示されている方達のチャレンジがあったからこそ、

今の日本があると感じさせます。

私の中では一番のお気に入りはこの第1ブロックです。

 

日本の近代化、また日本をリードする大阪、関西の発展に

必要な事業、会社設立、制度制定など、

目指す未来VISIONや、新しい価値に対して、

様々な分野の方がチャレンジし、無いものを形化、現実化していっています。

 

形の無いところから形にしていくには、

強い想いと勇気が必要です。

それがこの時代を象徴する “ 日本人の姿 ” と感じます。

 

 

大阪の魅力 〜自立自助〜

とにかく大阪は、「自分たちの手で!」

という意識がとても強いように思います。

お役所や公的な支援は当てにせず、

主体的に街づくり、社会づくりに取組んでいく気質があります。

 

これは、展示前に観る「プロローグシアター」で感じられます。

 

企業家精神のルーツにもなる、江戸時代。

大阪は川が多く、当時184もの橋を掛けていますが、

その内、幕府が掛けたのは僅か12で、それ以外は、

合理的判断と、自らの私財や労力の負担によって、橋が掛けられているのです。

 

また教育に関しても、

懐徳堂適塾など、大阪の商人や町人によって設立し、

人材の育成を独自に行って、幕末から明治維新にかけて

活躍した多くの人材を輩出しています。

 

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自らが積極的に関わって育てていく、

そんな気質は例えば、阪神ファンでも感じることができます。

 

私は小さい頃、父が巨人ファンで、よく野球のテレビ中継を観ていました。

当時は阪神がいつも最下位で、

試合に負けると、ファンは選手に対して、

強烈にダメだしや、ヤジとも言えるような、叱咤激励を飛ばします。

 

熱狂的なファンに対して凄いなと思いつつ、

全然勝てない阪神に対して、それでも阪神ファンの熱狂ぶりが冷めないことを

不思議に感じていました。

 

そして、阪神が勝つようになって、優勝した時、

ファンのインタビューでは、「俺が育てた」とばかりな発言とドヤ顏。

 

 

誰から言われたからでもなく、積極的に自らが関わっていくので、

自分ごとのように、街づくりや、野球チームにも、

自らの負担と判断によって、育てていくこと、

創っていくことが、できるのだと思います。

 

だからこそ、大阪の人たちは、大阪に誇りを持ち、

大阪が一番!と、みんなが地元を愛しているのだと感じます。

 

 

場に人が集まり、人が場を創る

第1ブロック〜第3ブロックまで、105人の方のパネル展示ですが、

出身地を見ると、大阪だけでなく、

むしろ大阪以外の出身地の人たちも、多く活躍されています。

 

可能性にチャレンジすることができる「場」である大阪に魅力を感じ、

そんな人たちが大阪に集まり、あらゆるチャレンジを行い、成功して、

大阪という「場」もまた育てていく。

 

場が人を育て、人が場を育てる

 

この言葉は、本当によく大阪の特徴を現していると感じます。

 

経済の中心地、商人の街であった大阪は、

市場の前には、立場や、身分も関係なく、みんなが平等。

 

そんなベースがあるからこそ、

新しいチャレンジを行う人たちが魅力を感じたのだと思います。

 

 

 

 

私は2012年から大阪に住んでいますが、

新しいチャレンジにワクワクして、

大阪という「場」に魅力を感じた1人でもあります。

 

大阪に来てすぐ、いろんな事にカルチャーショックで

刺激的な毎日を過ごしていましたが、

大阪には本当にこの「場」という感覚、概念が根底にあると感じました。

 

数人で話しをすれば、そこには「場」ができます。

ボケたり、つっこんだり、拾ったり、盛り上げたりと

お互いのやり取りの中で、打合せはもちろんなく、

その「場」でそれぞれの役割が決まっていくのです。

 

その時、「個人」という感覚はなく、「場」を盛り上げたり、 

「場」に参加している1人1人が楽しむことが優先されます。

 その為に、自分を下げてでも、「場」を盛り上げる事ができれば、

役割を果たし、満足できるのです。

 

 

人間の限界である、この「体」が自分という「個人」の感覚を超えて、

「場」や「組織」が自分になるGroup Intelligence(完全集団) 創建は、

ここ関西から、新しい技術を日本の中でもいち早く習得し、

日本の突破口を拓いていくチャレンジができると、私は大きな期待をしています。

 

お笑いや食い倒れだけじゃない、

カッコイイ大阪、勇気あるチャレンジができる大阪を

関西の皆さんと共に創っていきたいと思います!

 

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大阪企業家ミュージアム

大阪に在住の方でもあまり知られていないのが実情ですが、

行かれた事のない方は、是非一度、足を運んでみてください。 

 

大阪企業家ミュージアム http://www.kigyoka.jp/index.html